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私の闘病日記/その③ 入院前の通院

<降りかってみると・・・・・>
私は3年前から個展を開いたり合同展に積極的に参加するようになりアートフレンズも出来て視野が広がっていくのがとても楽しかったでした。そして原画が売れたりポストカードもたくさん売れたりもしてそれなりに順調な日々を送っていました。昨年はアート一色のように合同展に4回参加し個展を3回開催したりして掛け持ちの時もありながらOL業もちゃんとしていましたので常に私は睡眠不足でした。

OL業とアート活動をしていてその半分は好きでやっていることなのだから自分の中ではメリハリがありストレスも良い具合に解消が出来ていたし、お友達と映画を観に行ったり食事に行ったりして(飲み会もネ♪)こなしている自分はタフなんだと思っていました。私はつまり・・・脳天気なんです。今思うとこの性格が退院までずうっと続いていたのが良かったのだと思います(笑) 

そうは言ってもやはりどこかで無理をしていたんだなあとつくづく思います。
「なんにもしない休日」が私にはもったいないと思っていましたから・・・・・


<N大病院の通院が始まる>
4月6日(火)
有給休暇を取って母とN大病院の脳神経外科へ紹介状を持って初診で外来へ行きました。
初めてのN大病院の中はとにかく大きくて広くでまるで迷路のよう・・・・・
やっと脳神経外科まで辿り着きました。

そこで再びT脳神経外科で診察をして下さった先生と会いそこにはたくさんの私の脳のレントゲン写真が貼られていました。先生は「具合はどうですか?お変わりありませんか?」と気遣って言われ「はい、特に・・・大丈夫です」と答え私は「まだ実感がなくって、この画像が他人の画像にしか思えないくらいに(苦笑)」と言ってしまうと「そう思っちゃうよね~」と先生。でも目の前にあるのは確実に私の画像なのです。

脳腫瘍は場所によっては手術が可能の場所と不可能の場所があり不可能な場所にもしメスを入れてしまうと身体の機能が全て不能になってしまうので治療法はまた違うのだけど
「ikumiさんの(実際は姓で呼んでます)場合は極めて危険な場所にあるので脳神経外科の先生方が約10人くらい集まって行う特殊な手術になりみなさんの予定をあわせなくてはいけないので6月9日に抑えています」と言われました。

あともう少しズレていたら手術が不可能だったらしい、手術が可能ということにまずは感謝したい。大学病院のイメージは外来では何時間も待たされてやっと診察に呼ばれてもあまり患者の話を聞かず機械的に話してすぐに終わるという悪いイメージがありましたがT脳神経外科での診察の時と同様に先生は私の超素人的な質問でもちゃんと答えてくれて私の腫瘍についても丁寧に説明してくださるので多分30分くらいは診察室にいたような気がします。おかげで不安な気持ちが安らぎ手術の恐怖は不思議と全くありませんでした。
ただ怖いのは手術後の後遺症・・・・・

4月16日(金)
会社を午後休にして初めてN大病院で造影剤を注射してMRIを撮る

4月17日(土)
MRIの結果を見ながら診察を受けました。
T脳神経外科で受けたMRIと比較して特に変わりはありませんでした。

先生は手術後に確実に現われるのは言語障害と右方麻痺で今後細かい仕事をしている人はそれが不可能になる恐れがあること、つまり私の場合は絵を描いたり、特に一般的にPCを使っているOLという職業にはそれは致命傷でありその為にはリハビリをすることはもちろん予定されているけれどそれが完璧に元に戻るのはなかなか難しいと言われました。さすがにその言葉にはショックでした。

私はバックから持っていた手帳を取り出し先生に見せて(その手帳は私のオリジナルのポストカードで工夫したもの)「私、こうゆう絵を描いているんですけれどこのような絵も描けなくなるのでしょうか?」とちょっと涙目になってしまいました。その時は先生も言葉を濁していました。
「その為にもコミュニケーションを取り合って手術に挑みましょう」と言ってくださりそのあと私は「先生も手術に立ち会ってくださるのでしょうか?」と聞くと「はい」と軽く笑みを浮かべてくださったのを覚えています。(その時は先生が若く見えたので執刀医の先生であることを知らなかったのです)

病院の帰りのバスの中でもう一度先生のおっしゃったことを思い出し「後遺症かあ・・・もしそうなったらそうなったで看護師さんはその為にいるのだし・・・リハビリして頑張ればいいんだ!深く考えてもしょうがない」と気持ちはすぐに開き直り先程のショックはどこかへ飛んで行ってしまいました。先生の人柄もこれから手術を受ける私にとっては心強い存在でした。
「よろしくお願いしまーす!」という感じで・・・

5月1日(土)
正式に私は6月3日(木)に入院で手術日が6月9日(水)に決まる。
「具合はいかがですか?」という先生の言葉に私はニッコリと笑みを浮べ「特になにも変わりはありません」と答え「では手術は6月9日で良いですか」と確認をしてくださり「はい、(腫瘍を)早く取っちゃおうと思って・・・」と言うと「個展があるんでしょ」と言ってくださり「ああ、先生はT脳神経外科で母が言ったことを覚えてくれていたんだ」と思い何だかちょっと嬉しくなりました。

入院前に気をつけなくてはいけない事は何でしょうか?と聞くと
・映画館でフラッシュがたくさんあるようなものは見ないこと(脳を刺激するから)
・タバコは吸わないこと(私は今までも吸ったことはないので大丈夫)
・お酒は乾杯ビール程度に(ごめんなさい!守れなかったです)
入院期間は1ヶ月から2ヶ月とのことでした。


5月18日(火)
心電図の検査と肺かつ量の検査、私は子供の頃から肺かつ量が少なくてこの時も3回ぐらい測らされました。そして手術の時に輸血が必要な自己血を二回に分けて取りこの日はまずは一回目。普通は400mlで200ml×2lなのですが私の場合は小柄なので360mlとなり180mlを取りました。その時の血圧は採血前は上は100で下は70でしたが採血後は上が70で下が50に。この日も薬の副作用で横になるとすぐに寝てしまいました。

これで入院前の検査は終了です。
いよいよ入院!

☆自己血輸血について
その④へつづく
by ikumiartcafe | 2010-09-09 16:10 | 私の闘病日記

アマチュアのイラストレーターです。主にアクリル画の作品が多く作品が出来上がるとショートストーリーも添えています。作品もたまってまいりました。


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