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私の闘病日記/その⑨  私が感じた後遺症                        

ICUを出たのはお昼前ぐらいでした。
頭はシャワーキャップのようなものをかぶっていました。
まずは個室に入りました。「ikumiさーん(実際は実名です)おかえりなさーい!」と言ってくださった看護師さんもいました。

私は爆睡したかったので手術の時とICUで着ていた浴衣を脱ぐ前にトイレに行きたかったので行こうとする時に「この分だと一人で歩けそう・・・」と思っていたのですが一応看護師さんが私の腕を掴んでくださってトイレまで行きました。「大丈夫です。一人で行けそうです」と言うとその時は念の為トイレの前で待っていてくれました。(歩行は一人でもOKでした!)

点滴棒をつけていましたのでなかなかパジャマに着替えることが出来なくて時間がかかりました。爆睡しようと思ったら昼食が出されました。その時から既に常食でした。お腹は空いていたのだけど喉が痛いことに気づきほとんど食べられませんでした。

部長回診の時間になりました。
部長ももちろん手術に立ち会ってくださって私に出題をしていた先生だったと思います。主治医グループの先生方3人を含め個室の部屋にはぎっしりと脳外科の先生方が入られて私のベッドを囲むように「具合はどう?覚醒下手術の事覚えているんだって?」と聞かれたので「はい、多分ほとんど・・・」と答えると「そうか、じゃあ少しやり方を変えないといけないなあ」と言うような会話をしていました。(若い先生方に囲まれると恥ずかしくなっちゃうわ~、何となく元気になって目も冴えちゃったみたい)

<一時的なプチ後遺症>

執刀してくださったF先生が来られました。
私はまんべんの笑みを浮かべて先生の目の前でベッドから降りて立ちあがった姿を見せると「え?もう起きれるの?」と驚かれていました。「トイレも一人で行っています」とちょっと勝ち誇ったようにキラキラしたような目で言うとさらに驚いていて先生は「実は手術直後は少し右方麻痺が現われていたんですよ」と言われました。

しかし、言語も歩行も大丈夫でしたが側に置かれていた紙に「ではここに自分の名前を書いてみて」と言われて私は当たり前の様に書けると思っていたら思う方向に指が動かなくて書けませんでした。先生は「大丈夫!これは練習をすれば書けるようになりますから」指の動きは大丈夫でも字は書けなくなっていました。「練習しなきゃ!」と思いました。

主治医の先生が来られました。
実は私の回りの先生方はイニシャルがFで始る先生が多くてその主治医の先生もイニシャルがFなのです(^^;しかも執刀してくださった先生の名前と主治医の先生の名前もゴロが同じなので執刀医の先生の名前を出そうと思っても出ない、目の前にいる主治医の先生の名前をどうしても言ってしまい、「あの・・・あの・・・」と言葉を詰まらせてしまうともう一人の先生が「大丈夫です、ゆっくりと話ていいですから・・・」と言ってくださり「F先生のことですか?(執刀医の)」と言われて「そうです」とやっと言葉が出ました。

歯を磨いている時に部屋にある洗面台の水を流しながらじっと水を眺めていて次の行動(蛇口を止めるという行動)がすぐに出来ず「水が流れている。この水ってどうやって止めるんだっけ?」と一瞬考えた後にすぐに止めていたりしていました。脳から行動に指示しようとするまでしばらくかかってるなと自分でその時に思いました。

実はもうひとつあるんです。
浴衣からパジャマに着替えるという手順を忘れてしまいまして
まず浴衣を脱いで素っ裸になって引出からパジャマを取り出しその間3分ぐらいはかかったと思います。

何とか着替えましたがこの時に主治医グループの若い先生方やF先生が来られなくて本当に良かった!と思いました(汗)

                  *  *  *  *  *  *  *

さっそくMRIに呼ばれました。
その時は車椅子で助手さんが連れて行ってくださいました。待っている間も眠くて眠くてたまらなくウトウトとしながら車椅子に乗っていました。受付の方が「寒いよね~」と言って病院のタオルをかけてくれました。

母が来ました。
私はまだICUにいると思っていたらしくウロウロとしていると主治医の先生が「ikumiさんは回復が早くて既に病棟に移されましたよ」と言われて脳外科の病棟に来て私との会話もニコニコと普通に出来、歩行も一人で出来ていることにとっても驚いていました。さすがに母も私のその姿を見て私の実年齢を知っているのに思わず「若いわ~」なんて言っていました。

夕食の時間になるとだんだんと頭痛がしてきました。
耐えられなくなってナースコールをして痛み止めを出して頂きました。
頭痛は辛いけれど吐き気がないんだからまだマシ!と思っていました。
夜中には熱が上がってきました。38度くらいだったかな・・・・・
看護師さんが氷枕を持ってきて座薬を入れてくれました。

私は6年前に子宮筋腫の切除の手術を経験しているので手術の後に高熱が続くことは知っていたけれど今回は39度までは上がらなかったし38度以上になったのはこの日だけでした。

昨日手術をしたばかりなんだからこのプチ後遺症や頭痛、発熱はしょうがないなと思いました。
焦らない!焦らない!

その⑩へ続く
by ikumiartcafe | 2010-09-03 14:39 | 私の闘病日記

アマチュアのイラストレーターです。主にアクリル画の作品が多く作品が出来上がるとショートストーリーも添えています。作品もたまってまいりました。


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